2022-23シーズンの欧州サッカーは佳境を迎えつつある。
ここでは、『FourFourTwo』による、世界で最も優れたセンターバック10人を見てみよう。
10位 クリスティアン・ロメロ(トッテナム)
粘り強く、クレバーで決意が固い。
これらはすべて、ロメロのサッカーに対するアプローチを表現するために使われる形容詞だが、それだけでは足りない。
典型的なアルゼンチン人である彼は常に対戦相手をまきあげる一方で、この1年でトッテナムの運命を変えるのに貢献した。
この24歳は速くて強く、足元でボールを受けるのと同じように、空中でボールにチャレンジするのも得意だ。
アントニオ・コンテ監督(3月に解任)の決断力と規律あるスタイルを象徴するように、ロメロは守備が大好きで、パスをインターセプトしたり、激しいタックルで相手を地面に転ばせたりする機会を満喫している。
9位 エデル・ミリトン(レアル・マドリー)
新戦力のアントニオ・リュディガーとポジションを分け合うことになったミリトンだが、起用されれば常に印象的なプレーを見せ続けている。
圧巻のな跳躍力を持ち、意思を持ってボールにアタックする強力なディフェンダーであるこのブラジル人は、レアル・マドリーの中心であるダヴィド・アラバと完璧に調和している。
チャンピオンズリーグとリーガの二冠を達成したミリトンは、昨季のレアルの成功に大きく貢献した。
背後へのボールで追いつかれることはほとんどなく、そうなったとしても、リカバリーに走ることで再びしっかりとボールを守ることができる。
8位 ダヨ・ウパメカノ(バイエルン・ミュンヘン)
バイエルンの最終ラインにおいて、彼はよりリーダーとなっており、ユリアン・ナーゲルスマン監督(3月に解任)のファーストチョイスとなっていた。
その堂々たる姿は、運動量でもフィジカルでも他の追随を許さず、戦術的認識と判断力は試合ごとに絶えず向上している。
まだ23歳だが、このフランス人は何年も相手のストライカーを圧倒し続けることができるだろう。
7位 フィルヒル・ファンダイク(リヴァプール)
以前は絶対的な世界最高のCBだったが、今シーズンはこの5年で彼が築き上げてきたとんでもない基準に達することができていない。
しかし、彼の資質が低下していないことは確か。いまでもリヴァプールは最も大きな試合のいくつかでこのオランダ人の存在に頼っている。
2018年にサウサンプトンから加入したファン・ダイクはリヴァプールをアンストッパブルな存在に変えた。
スピード、インテリジェンス、ディフェンスを指揮する能力は彼のゲームから失われてはいない。
最近は真価を発揮できていないかもしれないが、ファンダイクは間違いなく、高い水準に戻ってくるはずだ。そのことに疑いの余地はない。
6位 ウィリアン・サリバ(アーセナル)
サリバはアーセナルDF陣の中心にハマり、信じられないほどハイレベルなパフォーマンスを発揮している。
昨季のリーグアン最優秀若手選手である彼は、アグレッシブな守備をしながらも、激しい状況下でもオンザボールでの冷静さを保つ。
8月に行われたボーンマス戦で決めた利き足とは逆の左足から放たれたカーブをかけたゴールがその証拠だ。
まだ21歳のサリバはフランス代表での地位も固めつつあり、アーセナルのプレミアリーグにおける目覚ましい躍進のポジティブな要素をすべて表現していた。
5位 キム・ミンジェ(ナポリ)
チェルシーに移籍したカリドゥ・クリバリの後釜として、昨夏にフェネルバフチェから移籍してきた韓国人DF。
セリエAとチャンピオンズリーグの両方で躍進したナポリでのキャリアを揺るぎない一貫性を持ってスタートさせた。
ナポリの守備陣の中心であるこの26歳は、試合の読みに優れており、その理解力を使って定期的にパスをインターセプトする。
また、後からボールを持ち出すことにも長けており、前線にいるスターたちにボールを供給することが可能だ。
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加入1年目ながら、すでにヨーロッパの最もエリートなクラブへの移籍も浮上している。
4位 アントニオ・リュディガー(レアル・マドリー)
CLで優勝したチームに加入し、DFラインの中央で自分を主張するのは決して簡単なことではない。
だが、リュディガーは、まるで水に飛び込むアヒルのようにその挑戦を受け入れた。
プレーの責任をミリトンと分担しなければならなかったが、カルロ・アンチェロッティ監督にとっては、彼のほうがダヴィド・アラバのパートナーとして望ましい存在であるようだ。
電撃のように速いストッパーであるリュディガーは、試合を見事に読み、容赦なくボールを前進させる。
また、今季はサイドバックのポジションで試合に臨むこともあり、そのバーサタイルぶりを証明している。
3位 ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)
今季はシティのチームメイトたちがゴールを量産していることで、彼はやや目立たない存在になっていた。
だが、このポルトガル人DFは守備陣のなかで卓越したプレーを見せている。前線のエンターテイナーたちがゴールに奔走できるよう、鉄壁の守りと安全を提供する恐ろしいほど無敵の存在だ。
ボールを持っても冷静で、ポジショニングにも優れ、1vs1の守備でも快適にプレーできる。
これらはCBが相手のカウンターアタックにさらされることが多いペップのチームには欠かせない特性だ。
2位 マルキーニョス(PSG)
PSGはメッシ、エムバペ、ネイマールが自由にプレーすることが許されており、その攻撃陣が残した大きな穴から攻撃を仕掛けられる。
それを鎮めるために、常に頼れる存在であるキャプテンのマルキーニョスに頼らざるを得ない。
このブラジル人CBは、2020-21シーズンにチアゴ・シウヴァのアームバンドを継承して以来、絶大な存在感を示している。
マルキーニョスはフランス王者の“岩”であり、キャプテンになってからより多くのゴールを決め、そのポジショニング、フィジカル、パス能力はまったくもって素晴らしい。
1位 ダヴィド・アラバ(レアル・マドリー)
アラバは世界最高のCBのひとりであるだけでなく、最高の左SBのひとりであり、優れたミッドフィルダーでもあり、れっきとした左ウイングでもある。
彼にGKグローブを与えれば、おそらくクリーンシートを保つこともできるだろう。
このオーストリア人は、昨季二冠を達成したレアルのバックラインにおいて常に存在感を示してきた。
その能力は驚異的だ。ゴールの脅威になるだけでなく、ボールキープ力、優れたパスレンジでチームメイトにチャンスを作る能力、そして、最終ラインでプレッシャーを受けながらも落ち着いてボールを奪う力を兼ね備えている。