大雨警報、避難指示が継続 復旧妨げ、地震も相次ぐ

解体され積み上げられた家屋のがれき=7日午前、石川県珠洲市

 震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市では7日も雨が降り続き、気象庁は能登地方への大雨警報を継続、市は約1630人への避難指示を維持した。地震は同日も相次ぎ、雨とともに復旧作業を妨げている。被災した建物の応急危険度判定では少なくとも51棟が「危険」、89棟が「要注意」と判定された。雨は8日まで続く見通しで、市は土砂災害への厳重な警戒を呼びかけた。

 応急危険度判定は二次災害を防ぐため実施され、6日時点で421棟の調査を終了。281棟は「問題なし」だった。調査済みの建物には赤(危険)、黄(要注意)、緑(問題なし)のステッカーを貼り状態を知らせた。調査が進めば危険性のある建物はさらに増える可能性がある。市は6日から風雨の吹き込みを防ぐブルーシート千枚を配布。7日には追加分を準備し公民館などで住民に配った。

 市内の道路では陥没やひび割れといった被害が少なくとも40カ所発生。複数の場所で土砂崩れも確認された。市や県職員が市内をパトロールして警戒している。

石川県珠洲市で市道の被災状況を調べる北陸地方整備局の職員ら=7日午後

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