「強いプレーだった」宮里藍さんが吉田優利を称賛

風と雨の難コンディションの中で耐え切った(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日)◇茨城GC西コース◇6780yd(パー72)◇雨(観衆2756人)

ツアー29勝の申ジエ(韓国)や16勝の上田桃子といった実力者が上位を占める展開の中、吉田優利は首位を奪われることなく、後続に3打差でメジャー大会を初制覇した。そんな23歳の姿に、テレビ中継で解説をしていた宮里藍さんは「すでにメジャー勝っている人のようなプレー。強かったですね」と称賛した。

勝負のポイントとなったのはパー5の「17番」とし、「あそこのバーディが大きかったと思います。大きなミスをしなければ勝つだろうなっていう状況で、一打一打すごく集中している感じがあって。4日間タフなコンディションの中で、メンタルも削られていますし、体力的にも相当厳しかったと思うけど、それを感じさせないくらい最後は強いプレーだった。自信になったと思います」

最後は力強い拳を高く上げてメジャー初制覇を喜んだ(撮影/和田慎太郎)

宮里さんが「全選手の中で一番いいプレー」と語った17番、吉田は90ydの3打目をロフト52度のウェッジでピン左横1.5mにつけてバーディを奪取した。過去に挙げた2勝はいずれも逆転だったが、3勝目は逃げ切ってみせた。

宮里さんの言葉を聞いた吉田は「本当にうれしいです。藍さんを見て育ってきた身なので、目標とする人にそう言っていただけて純粋にうれしい。頑張れる理由にもなれます」と歓喜した。(茨城県つくばみらい市/石井操)

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