佐渡金山の遺産登録、進展に期待 歴史認識関わり、懐疑の声も

佐渡金山の一つ、相川鶴子金銀山遺跡の「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」の採掘跡=新潟県佐渡市

 日韓首脳同士の相互訪問の本格再開を受け、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を目指す新潟県佐渡市からは、両国の関係改善に伴う進展を期待する声が上がる。一方、歴史認識を巡る問題に深く関わり、韓国側の反発が根強いとして、懐疑的な見方も出ている。

 金山の見学ルートを運営する「ゴールデン佐渡」の河野雅利社長(58)は、登録前進に期待を寄せる。同時に「両国の主張が対立し、韓国の理解を得るのは難しいのでは」と慎重な考えを示す。

 市民団体「佐渡を世界遺産にする会」の庄山忠彦事務局長(65)は、尹錫悦大統領の対日融和姿勢を評価しつつも、韓国の国会議員や世論の動向を懸念する。

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