米エンゼルスの「かぶと」 打診あったのはホーム開幕戦の数日前…販売元が明かすぎりぎりの舞台裏

大谷翔平選手らがかぶったデザインのかぶと(丸武産業提供)

 米大リーグ・エンゼルスにかぶとを提供したサムライストア(横浜市)の桐田敏彦社長(48)が取材に応じ、ホーム開幕戦の4月8日(日本時間)にぎりぎりで間に合った経緯を明かした。

 海外販売も手がける同社にエンゼルスの通訳、水原一平さんからメールが届いたのは4日夕。今季はホームランの祝福にかぶとを使うことが決定したので、ホーム開幕戦までに送ってもらえるかの打診だった。

 桐田社長は幾つかの工房に連絡し、丸武産業の都内店舗にあった品を提案。決定後の5日夕には発送した。追跡サービスで試合前日の配達完了を確認したが、水原さんとは連絡がつかず。試合にかぶとが登場して一安心したという。水原さんからは試合後、「みんな気に入ってます」とメッセージが届いた。

 翌日には大谷翔平選手がかぶり、その後も度々登場している。桐田社長は「海外へはなかなか売れず大変な思いもしてきたが、諦めず続けてきてよかった」と喜んだ。

【アップ写真】大谷翔平選手らがかぶったデザインのかぶと。前面には「獅子頭」が付く(丸武産業提供)
大谷翔平選手らがかぶったデザインのかぶと(丸武産業提供)

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