【中国】広州交易会の成約額、コロナ前7割の水準[経済]

広東省広州市で先月15日から開催していた中国最大規模の展示商談会「第133回中国進出口商品交易会(広州交易会)」が5日、閉幕した。成約額は4日までに216億9,000万米ドル(約2兆9,200億円)、海外から中国製品を買い付けに訪れた仕入れ業者(バイヤー)は213カ国・地域からの12万9,006人(実数)に達した。成約額とバイヤー数は、新型コロナウイルス流行前の水準と比べて7割程度まで回復した。

広州交易会の成約額とバイヤー数が公表されるのは第126回(2019年秋季)以来3年半ぶり。広州交易会は新型コロナ流行前の数年間、成約額が300億米ドル前後、バイヤー数は19万人前後で推移していた。

今回は厳しい新型コロナ対策が終了してから初となる広州交易会で、大きな関心が集まった。ただ広州交易会は近年、上海市の輸入博などの別の大型展示会に押され、存在感が相対的に低下気味。中国製品の輸出を主な目的とする広州交易会が再び新型コロナ流行前の水準を取り戻すかは不透明な状況だ。

新型コロナ禍時に始めたオンライン方式を今回も併用。オンライン方式を通じた成約額は34億2,000万米ドル、ウェブサイトへのアクセス数は延べ3,061万回、アクセス人数は773万人だった。

広州交易会は春と秋の年2回の開催。新型コロナの流行期と重なった第127回(20年春季)以降はオンライン方式を併用したり、オンライン方式のみで開催したりしていた。

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