でか山の人形9体そろう 和倉・お祭り会館で展示

人形が展示された会場=七尾市の和倉温泉お祭り会館

 七尾市の和倉温泉お祭り会館で7日、青柏祭(せいはくさい)の山車(だし)「でか山」の舞台を飾った鍛冶町、府中町、魚町の3町の人形9体の展示が始まった。青柏祭でか山保存会によると、でか山を運行する3町の人形が全て並ぶのは初めてで、来館者は間近で表情や衣装の違いを観察した。

 人形は歌舞伎の名場面を再現しており、鍛冶町が「国盗り物語 稲葉山城の場」の斎藤道三、織田信長、濃姫で、府中町が「独眼竜政宗 小田原参陣」の伊達政宗、豊臣秀吉、愛姫。魚町が「岡崎城入城」の松平元康、石川数正、酒井忠次となっている。

 観光振興に取り組むななお・なかのとDMOが企画した。担当者は「9体そろって近くで観察できることはめったにない。祭りの余韻を楽しんでほしい」と話した。6月4日まで。

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