5月8日は榊原郁恵の誕生日!記念すべき第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝  5月8日は、榊原郁恵の誕生日!

記念すべき第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝した榊原郁恵

榊原郁恵。1959年5月8日生まれ。県立厚木東高校2年の時に、記念すべき第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝。翌1977年1月1日「私の先生」(作詞:橋本淳、作曲:井上忠夫、編曲:馬飼野俊一)でデビュー。

そんな郁恵ちゃんを私がアイドルとして意識したのは、デビューから約1年経った1978年頃だった。近所の友達が郁恵ちゃんのファンで雑誌やら色々見せてもらううちに自分も好きになっていったような。当時のアイドルといえば山口百恵やピンク・レディーのように少し年上な感じがしたものの、郁恵ちゃんは親戚の高校生のお姉さんのような親しみやすさを感じたのです。

身長155㎝、体重49㎏、B89㎝、W62㎝、H88㎝と常にBを話題にされがちながら健康的な体格。当時1日約300通届くファンレターの4割が小学生以下の男のコ・女のコと言うのもなんだか納得。

その頃歌っていたのは5枚目のシングル「いとしのロビン・フッドさま」(作詞:藤公之介、作曲・編曲:馬飼野俊一)。跳ねるようなイントロにピンク・レディーの影響も感じられる弾むような振り付け。デビュー曲「私の先生」「バス通学」「わがまま金曜日」は思いを寄せる対象が先生や同級生だったのが、前作「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」そして「いとしのロビン・フッドさま」と対象が大人かつ外国人へと拡がりつつありました。

そしてこの年の7月彼女最大のヒット曲「夏のお嬢さん」(作詞:笠間ジュン、作曲:佐々木勉、編曲:小六禮次郎)が誕生します。「♪チュウチュウチュチュ」とキャッチ―なつかみから、“アイスクリーム=ice cream(I scream)” “ユースクリーム=You scream” と言った言葉遊びも楽しいキラキラした夏うた。

ちなみにこの楽曲、主人公はお嬢さんに憧れる男の子。これまでの曲は本人と同じ女の子目線だったので、新鮮に映りました。オリコンウィークリーチャート最高11位・累計売上20.1万枚ながら、『ザ・ベストテン』では1978年8月10日・第10位にランクイン後、最高第5位・6週連続ランクインと健闘します。

正義感の強い女子高生を演じた「ナッキーはつむじ風」

10月には主演テレビ番組が2本スタート。ひとつはTBS毎週水曜19:30〜20:00青春ドラマ『ナッキーはつむじ風』。正義感の強い女子高校生・ナッキーこと星野夏樹は一ツ木学園高校2年生。バドミントン部に所属。クラスメイト(宮脇康之、伍代参平)や憧れの先輩先輩(川崎麻世)を巻き込んで色々と騒動を起こします。

本作の主題歌「あなたと夢とポップ・ロック」(作詞・作曲:佐々木勉、編曲:矢野立美)はシングル第9弾「あこがれ」のB面。派手派手なイントロからハイテンションで駆け抜けていく “ダディンドン” な元気ソング。ドラマは翌年の3月まで1年以上続き、その続編的な『愛LOVEナッキー』、更に80年代には三原順子主演『GOGO!チアガール』、堀ちえみ主演『メチャン子・ミッキー』に引き継がれます。

もうひとつがTBS毎週木曜19:30〜20:00『マジカル7大冒険!』。幼稚園児から高校生までが通う塾を舞台に地下室にある “アナゴアンの像” に呪文を唱えると仲間と共にタイムトラベルできると言うSF仕立てのバラエティー。共演は当時テレビドラマ『コメットさん』が大人気だった大場久美子。さらに1979年4月からの『少女探偵W』では宇宙からやって来た少女・ポンチ役で大場久美子と続けて共演。このSF的なバラエティの流れは1982年に『ピンキーパンチ大逆転』で松本伊代と柏原よしえに引き継がれます。

こうして、1978年『月刊明星』の「‘78オールスター紅白ベスト・テン」では山口百恵、ピンク・レディーに次ぐ第3位に。前年13位からジャンプアップ。ブロマイドの売上ナンバーワン。そして第29回NHK紅白歌合戦の紅組トップバッターとしてこの年を締めくくります。

1979年には「レッツゴーヤング」の司会にも抜擢

翌年も引き続きドラマに歌に、そして4月からは『レッツゴーヤング』の司会に抜擢されるなど大忙し。そんな1979年の夏、私に幸運が訪れます。仙台の祖父母の家に行く時に郁恵ちゃんのコンサート(当時の月刊明星MONTHLY STAR SCHEDULEによると8月17日宮城・仙台市民会館)に連れて行ってもらえることになったのです。

ツアーパンフレットの表紙はこの夏リリースされたシングル第12弾「ラブジャックサマー」(作詞:笠間ジュン、作曲:佐々木勉、編曲:井上鑑)のジャケット写真。「夏のお嬢さん」と同じ作詞・作曲陣で2年連続夏ヒットを狙ったであろう、サンバホイッスルが印象的なノリノリの曲。

最前列で見る本物の榊原郁恵は眩しいくらい輝いていていました。この夏小学生男子の話題の中心は映画『銀河鉄道999』でした。もちろん映画も見に行ってサントラも買ったものの、私のこの夏の一番の想い出はこのコンサートだったのは言うまでもありません!

その後も尾崎亜美作詞・作曲「風を見つめて」、呉田軽穂作曲「イエ! イエ! お嬢さん」、松本隆作詞・筒美京平作曲「ROBOT」等々素敵な曲もたくさんあるし、舞台『ピーターパン』を始めドラマ&バラエティでも語りたいことはたくさんあるのですが、今回はこの辺で。

芸能界の第一線で活躍し続け約半世紀。今年こそは、是非コンサートをやっていただきたく思っています。

カタリベ: 高橋みき夫

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