ワグネル、戦闘継続を示唆 撤退一転、弾薬「約束された」

ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏=4月、モスクワ(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ侵攻に部隊を派遣するロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は7日、「さらなる作戦を続けるのに必要な弾薬と武器(の提供)が約束された」と通信アプリに投稿した。ロシア国防省が十分な弾薬を供給しないと批判し、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトからの撤退方針を示していたが、一転して戦闘継続を示唆した。

 プリゴジン氏は5日、弾薬不足で「兵員の無駄な死」が増え続けているとし、バフムトから10日に部隊を撤退させると表明。ロシアで重要な9日の対ドイツ戦勝記念日を前に混乱が表面化していたが、7日の投稿で、必要なものは「全て配備される」と強調した。

 バフムトはウクライナ軍の補給線が集まる要衝。ワグネルの部隊はロシア正規軍を補完し、戦闘員を投入してきた。

 ロシア国防省は7日の戦況説明で、バフムト攻略作戦を継続し、市西部で新たに二つの街区を支配下に置いたと発表。バフムトの南西方面では航空機や砲撃で空挺部隊を支援し、ウクライナ側の機械化歩兵部隊などに損害を与えたとしている。

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