英国王一家、立ち上がり鑑賞 戴冠記念コンサート

戴冠記念コンサートに姿を見せたチャールズ英国王(前列中央)とカミラ王妃(同左)=7日、ロンドン郊外のウィンザー城(AP=共同)

 【ロンドン共同】英ロンドン郊外のウィンザー城で7日夜、チャールズ国王(74)の戴冠記念コンサートが開かれた。米英の人気アーティストらが熱演し、国王一家も国旗を手に、立ち上がって鑑賞。長男ウィリアム皇太子がスピーチで「祖母が(天国で)見守ってくれている」と昨年9月に亡くなったエリザベス女王に触れつつ、国王の新たな門出を祝福した。

 城の敷地内に設置されたステージの前は約2万人の観衆で埋め尽くされ、国王夫妻や皇太子一家が姿を見せると大歓声が上がった。米歌手ケイティ・ペリーさんやライオネル・リッチーさん、英ポップグループ「テイク・ザット」らがパフォーマンスを披露し、国王らも国旗を振ってリズムを取りながら楽しんだ。

 皇太子はステージでのスピーチで「パ(父さん)、あなたを誇りに思う」と語り、国王が公の場で女王を「マミー」と呼んでいたのと同じように親しみを込めて表現。「祖母が自身の戴冠の際に述べたように、戴冠式は未来への希望を宣言するものだ」と述べ、環境問題や多様性社会に対する国王の貢献をたたえた。

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