西・東日本は、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、土砂災害や川の増水などに引き続き注意・警戒が必要だ。また、北日本は寒気が流れ込む影響で、山地を中心に雪が降り、北海道は夕方にかけて、平地でも雪の積もるおそれがある。北日本は平年と比べて気温が大幅に低い地域があるため、時季外れの寒さに対しても注意が必要だ。

東北　あす（火）は気温上昇

　前線や低気圧の影響で、午前中の関東は南部沿岸を中心に雨や風が強まった。西・東日本は、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、引き続き土砂災害や川の増水などに注意・警戒が必要だ。関東など太平洋側は雨雲が東へ離れるが、北陸は昼過ぎまで雨の残る所がある見込み。北日本は東北北部の山間部や北海道で、夕方にかけて雪の降る所がありそうだ。最高気温は、青森と盛岡で7℃、仙台は12℃の予想で、厚着必須の寒さが続く見通し。

　西日本の太平洋側や東海は、すでに晴れている所があり、あす9日（火）は晴れの区域が北陸や東北にも広がる見込み。関東から西は朝は風が冷たくても、最高気温は22℃前後の所が多く過ごしやすくなりそうだ。きょう気温が低い東北でも、あす日中は日差しが暖かい見込み。なお、北海道は上空に寒気が流れ込む影響で、午後はにわか雨や雷雨の所がありそうだ。この方面は天気の急な変化、落雷や突風に注意が必要となる。

金曜日まで晴天

　10日（水）～12日（金）にかけては、日本付近は高気圧圏内で晴れる所が多い見込み。東海から西日本は、日中の気温が25℃前後と初夏の陽気が続きそうだ。次の週末は、湿った空気が流れ込みやすい気圧配置となり、全国的に雲が広がる見通し。今後の状況にもよるが、土日ともすっきりしない天気が続く可能性がある。多少、晴れ間があっても、急な天気変化に注意が必要となるかもしれない。
　
（気象予報士・高橋和也）