「1等米を」つがるロマン田植え始まる 青森・鯵ケ沢町

つがるロマンの苗を植える奥口さん=7日午前11時ごろ、鯵ケ沢町姥袋町

 大型連休最終日の7日、青森県鯵ケ沢町の赤石川沿いの水田地帯では、雨が降り続いた前日から一転して曇り空ながら穏やかな天候となり、親族総出で田植えを始める光景が見られた。

 農業石岡信樹さん(64)ら親族6人は同日朝から、つがるロマン約2ヘクタールの作付けを開始した。昨年8月の大雨では、赤石川の増水で流れにくくなった水路から木の枝や土砂が水田に逆流。コメの品質に大きな影響はなかったが、一部の田で今季も土砂の撤去が間に合わず、水が抜けにくい田んぼもあるという。

 新品種・はれわたりのデビューに伴い、石岡さんたちのロマン作付けは今季が最後。石岡さんは「(高温だった)おととしは胴割れ米が多かった。今年は例年通りにコメができれば。やっぱり1等米を作りたい」と話した。この日、田植え機を操縦した、石岡さんのおいの地方公務員奥口康生さん(29)は「赤石川のきれいな水で育ったコメはおいしい。農家が困っているので米価が上がってほしい」と願っていた。

 鯵ケ沢町や深浦町は県内でも田植えが早い地域。ここ数日で田起こしや代かきの作業が進んでいる。

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