環境保護技術仕様（EPTS）は、複数の垂直・非傾斜・均等配置のローターを搭載した電動垂直離着陸機（eVTOL）に適用されるものとのこと。
EASA事務局長Patrick Kyは次のようにコメントした。
EASAが2021年後半にアーバンエアモビリティに関するヨーロッパ全体の調査を行った際、エアタクシーに関して、環境問題や全体的な安全性とともに、騒音が参加者の大きな懸念事項として取り上げられました。 この提案は、発生する騒音を測定する方法を説明し、騒音公害が過度にならないように制限を設定することで、これらの懸念に対処するものです。
EPTS文書は、このタイプの設計のeVTOL対応航空機の型式証明で使用できる調和された騒音評価基準を定義している。その目的は、EASA基本規則で義務付けられているように、EUにおける環境保護の高い統一レベルに到達し、騒音が人間の健康に及ぼす重大な有害影響を防止することにある。これには、適用される騒音技術仕様と手順、および最大許容騒音レベルが含まれている。
提案された仕様は、規制のギャップを埋めることを意図しており、公平な競争の場と技術の比較可能性を可能にするために、大型ヘリコプターに適用される国際的に調和された騒音認証基準を出発点としている。定義された手順は、必要に応じてeVTOL航空機の特徴に適合させる。例えば、eVTOL機は飛行のある段階においてより静かになることが予想されるため、最小限の信号対雑音品質を維持するために、ある飛行段階においてマイクロフォンに近づいて飛行することを許可する必要がある。
さらに、これらの航空機が離着陸する場所であるバーティポート近辺での運用の騒音評価を支援するために、ホバー騒音評価が開発されている。最大許容騒音レベルは、国際民間航空機関（ICAO）の最新の大型ヘリコプターの制限値（ICAO Annex 16, Volume I, Chapter 8.4.2）と同じに保たれているが、EASAは認証プロジェクトを通じて、このような設計の騒音データをさらに収集している。
EPTS文書は2023年6月15日までパブリックコンサルテーションを受け付けている。
