W杯対戦相手紹介「前回大会4位“オセアニアの雄”オーストラリア」

東京2020では銅メダル、NBA選手も数多く有する豪州

ファーストラウンド最終日の8月29日(火)に対戦するのが、FIBAランク3位”ブーマーズ”ことオーストラリアだ。東京2020オリンピックでは銅メダル、昨年のアジアカップで優勝とアジア/オセアニア最強のチームである。

ワールドカップ出場は今回で13回目。最高成績は前回大会の4位となっている。今大会の予選では敵地でのイラン戦を棄権して1敗したが、ほかは全勝となって11勝1敗。グループF1位通過でワールドカップ出場権を獲得している。その予選は、国内リーグの選手が中心となり、ニック・ケイ(島根)、リース・ヴァーグ(香川)とBリーグ在籍選手も加わっての戦いとなった。

ワールドカップでは、東京2020オリンピック同様にNBA選手を招へいしての戦いとなるはず。6人のNBA選手をロスターに入れた東京2020大会では、見事銅メダル獲得している。この時、チームを引っ張ったのは渡邊雄太のチームメイトであるパティ・ミルズ(ネッツ)。平均23.3得点、6.3アシストでチーム1位の数字を残している。ネッツといえば、3度オールスターに選出されているベン・シモンズもいるほか、ジョッシュ・ギディー(サンダー)、ジョッシュ・グリーン(マーベリックス)、ジャック・ホワイト(ナゲッツ)、ジョー・イングルス(バックス)、ダイソン・ダニエルズ(ペリカンズ)、マシュー・デラベドバ(キングス)と多くのNBA選手がいるだけに、誰がチームに加わるのかは注目である。

抽選会後、オーストラリア協会を通して

ライアン・ゴアジャンヘッドコーチは、「どこでどのチームと対戦するかが決まり、より現実味を増してきた。日本での日本戦はタフな試合になるだろう。オリンピックでのドイツ戦はタフな試合だったし、フィンランドも強い勝ち方で予選を通過した。本当にチャレンジングな大会になると思う。いずれにせよ素晴らしい大会になることは間違いない。私は沖縄に行ったばかりですが、素晴らしいスタジアムだった。それに日本人はバスケが大好きなんだ」とコメントを発表している。

日本がオーストラリア代表に最後に勝利したのは前回大会のアジア地区予選(2018年6月29日)。拮抗した展開となった試合は、4Q残り21秒に篠山竜青(東芝)がリバウンドから持ち込んでレイアップを決めて77-74と3点差にすると、さらに残り15秒に速攻から八村がダンクを決めて79-74。最後に反撃を受けたものの、79-78と辛くも1点差で勝利した。この試合では、ニック・ファジーカス(川崎)が25得点、12リバウンドのダブルダブル、八村塁(レイカーズ、当時ゴンザガ大)が24得点、7アシストをマークしている。

日本がファーストラウンドで戦う3ヵ国では最もランキングの高いオーストラリアだが、ぜひとも地元で勝利をもぎ取ってセカンドラウンドに進出したいものである。

予選でチームを率いたコーチの一人、ブライアン・ゴアジャン氏

FIBAワールドカップ2023 アジア地区予選

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