W杯対戦相手紹介「ユーロバスケ3位のドイツ」

ユーロバスケ銅メダルで勢いに乗るドイツ

日本代表にとって大事なファーストラウンド初戦[8月25日(金)]は、ドイツ(FIBAランク11位)。ヨーロッパ大陸用戦グループJ1位通過でワールドカップ出場権を獲得しての出場である。

東京2020オリンピックでは、1992年バルセロナ大会以来となる決勝トーナメント進出を果たし、8位に終わったドイツは大会後に、ヘッドコーチのヘンリク・レドルを解任し、ゴーディー・ハーバートが就任となった。FIBAワールドカップヨーロッパ地区予選では初戦でエストニアに敗れたものの、2戦目から立て直して10勝2敗。結果的にグループJ1位でワールドカップの出場権を手にした。また昨年9月に行われた「FIBAユーロバスケット2022」で2005年大会以来となる銅メダルを獲得と結果を残している。

そのユーロバスケット、そして昨年6月、7月の地区予選では八村塁(レイカーズ)のチームメイトであるデニス・シュルーダーがオフェンスをリード。さらに今季、マジックで平均18.6得点をマークしたフランツ・バグナー、同じくマジックでフランツの兄であるモリッツ・バグナー(今季10.5得点)、7フッター(213cm)のアイザイア・ハーテンシュタイン(ニックス)、ダニエル・タイス(ペイサーズ)、マキシ・クレーバー(マーベリックス)と頼りになるNBAプレイヤーも数多い。

ゴードン・ハーバートヘッドコーチはドイツ協会を通じて「非常に興味深いグループに入った。ユーロバスケットに続いての死のグループだね。いずれにせよ、良い結果を収めるためには(強敵をも)倒さなければいけないわけだから。ユーロバスケでの成功に続いて、ワールドカップではさらに躍進したいと思う」と自信を覗かせるコメントをしている。

また、“私は日本という国や人々が本当に好きなんだ”というタイスは「オーストラリアが強敵であることは間違いないね。重要なのは全員が健康であること。100%の状態で大会に臨まなければならない。完全に集中すれば、このグループでも前進できると思う」とコンディションがカギになると語っている。

大会前、FIBAはオフィシャルサイトでサッカー、野球の次は日本男子バスケだとして日本がサプライズを起こす可能性があると紹介している。興味深いことに昨年のサッカーW杯でも日本の大会初戦はドイツだった。多くの人が“分が悪い”と予想していた対戦は、ご存じのとおり、日本の勝利となった。“次は日本男子バスケだ!”。ホームのファンの前で、ぜひともビッグウィンを果たしてほしい。

ドイツをユーロバスケ銅メダルに導いたゴードン・ハーバートヘッドコーチ

FIBAワールドカップ2023 ヨーロッパ地区予選

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