金沢・子来町の川沿いでのり面崩落 宇多須神社近く

のり面が崩れた現場=8日午前7時55分、金沢市子来町

 8日午前6時17分ごろ、金沢市子来町(こらいまち)を流れる矢の根川沿いで、のり面が崩落しているのを付近住民が見つけた。通報を受けて駆け付けた市消防局によると、約10メートル四方の土砂が川に流れ込み、のり面の上に位置する緑地の階段が約5メートルにわたって崩れた。けが人はいなかった。

 川を挟んで、崩れたのり面の対岸に位置する駐車場には、土砂とともに落ちてきた樹木の一部が流入し、金沢東署が車両の移動を呼び掛けた。駐車場横の建物に被害はなかった。金沢市が土砂の撤去を行った。

 現場はひがし茶屋街に近く、東山1丁目にある宇多須神社の裏手に位置する。靴店を営む小間井宏尚さん(82)は「珠洲での地震もあり、大雨の影響を心配していたが、まさかこんな近くで起きるとは驚いた」と話した。金沢地方気象台は7日夜から8日明け方にかけ、金沢に大雨警報を発令していた。

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