【福岡観光モデルコース半日・1日】散策からグルメまで博多旧市街を楽しむ完全ガイド

「福岡市観光の見どころ」のひとつである「博多旧市街」。ここは、散策に楽しいだけでなく、今の活気あふれる福岡市を形作ってきた歴史とエスプリがギュッとつまっているところでもあるのです。今回は、半日街歩き「博多駅~呉服町エリア」と一日中楽しめる「呉服町~櫛田神社前駅エリア」の博多旧市街完全ガイドです。福岡観光初心者にもおすすめです。

福岡の観光コース「博多旧市街」って?

古くから海外との交流が深かった福岡・博多が世界的にみてもっとも栄えていた中世(12世紀〜16世紀頃)の歴史や伝統文化が残るエリアを「博多旧市街」といいます。

「博多旧市街」エリアとしては、博多駅前から海に向かってまっすぐ伸びる大博通りを中心に、御笠川と博多川に挟まれたあたりを指しています。

ビジネス街のビルがたち並ぶ通りから一歩入ると、多くの神社仏閣があり、都心とは思えない静寂が広がります。当時の博多の歴史や伝統文化を体感できるスポットが多くあり、博多の商人や中国からの商人が闊歩した活気あふれる博多に思いを巡らすこともできます。

今回は、福岡観光初心者にもおすすめ!半日街歩き「博多駅~呉服町エリア」と一日中楽しめる「呉服町~櫛田神社前駅エリア」の博多旧市街完全ガイドです。お好みのエリアを散策してみてください。

【モデルコース①】「静」の博多旧市街を楽しむ -博多駅~呉服町エリア-

ひとつ目は、博多駅から大博通りの東側の呉服町界隈のおすすめモデルコースを紹介します。ゆっくりまわると半日くらいでまわることができますよ。

博多駅博多口から出発しましょう。博多バスターミナルに向かう2階通路から行くとわかりやすいです。

A. 博多駅博多口を出発/博多区博多駅中央街

2階通路のつきあたりに博多旧市街のマップ案内板があります。右手に行けば、博多千年門への最短ルートになります。

つきあたりの交差点で、上の標識に沿って左折し承天寺通りをまっすぐすすみましょう。

B. 出来町公園「九州鉄道発祥の地」/博多区博多駅前

博多駅から博多千年門の向かう途中にあるのが出来町公園。そこには、「九州鉄道発祥の地」の碑があり、この場所が旧博多駅構内であったことを物語っています。

【出来町公園】
■住所: 福岡市博多区博多駅前1-10 [MAP]
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【お寺巡り】静寂と時を超える散策を楽しむ

出来町公園から見えてくるのが、博多千年門。

C. 博多千年門(はかたせんねんのもん)/博多区博多駅前

平成26年(2014年)に完成し、まさに博多旧市街のウエルカムゲートとなっています。

ここではぜひ記念スナップを撮影してくださいね。ここから石畳の道が続き、両側には承天寺など寺社が並びます。

【博多千年門(はかたせんねんのもん)】
■住所: 福岡市博多区博多駅前1丁目 承天寺通り [MAP]
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D. 承天寺(じょうてんじ)/博多区博多駅前

承天寺は、鎌倉時代(1242年)に、宋出身の貿易商・謝国明が伽藍を建立、宋で学び大変な苦労の末に禅の大法を修めて帰国した聖一国師を開山に迎えたと言われています。

聖一国師はさまざまな文化を持ち帰ったとされ、承天寺の庭には「饂飩蕎麦発祥之地の碑(うどんそばはっしょうのちのいしぶみ)」、饅頭などの碑があります。

【承天寺(じょうてんじ)】
■住所: 福岡市博多区博多駅前1-29-9 [MAP]
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E. 東長寺(とうちょうじ)/博多区御供所町

承天寺を後にして、大博通りに出て北にすすむと、東長寺が見えてきます。

806年、唐から帰国した空海(弘法大師)が日本で最初に創建したと言われる東長寺。写真の五重塔がひときわ目をひきますが、ここでは福岡大仏をお参りすることをお忘れなく。

【東長寺(とうちょうじ)】
■住所: 福岡市博多区御供所町2-4 [MAP]
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F. 妙楽寺(みょうらくじ)/博多区御供所町

ここからは、東長寺の東側・御供所町通りに行きましょう。この御供所町通り沿いこそ、私にとっては博多旧市街のセンターのイメージです。

まずは、山門入口が見えてくる妙楽寺です。

1316年開山の妙楽寺は、創建当初、博多湾岸の息浜(おきのはま)にあり、山号を石城山(せきじょうざん)といいました。元寇防塁の際に築造された石塁の上に築かれた堂々とした建物が、海上から見るとまるで石城のように見えたことにちなんだもの。

【妙楽寺(みょうらくじ)】
■住所: 福岡市博多区御供所町13-6 [MAP]
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【ショップ巡り】歴史が詰め込まれた手仕事と老舗の味を訪ねる

妙楽寺から少し北へ歩くと、ナチュラルであたたかな雰囲気のショップが見えてきます。

G. Maison HAKOSHIMA(メゾンハコシマ)/博多区御供所町

Maison HAKOSHIMA(メゾンハコシマ)は、福岡市東区箱崎で戦前まで生産されていた綿織物「箱崎縞」を復刻し、現代の生活にあわせた服や布小物を販売しているショップで、奥には喫茶コーナーがあります。

喫茶で、自家焙煎のコーヒー (煎り具合により異なる550円〜)と箱プリン(600円)をいただきました。

【Maison HAKOSHIMA(メゾンハコシマ)】
■住所: 福岡市博多区御供所町12-2 本山ビル1F [MAP]
■TEL: 092-984-0721
■営業時間: 12:00~18:00(L.O17:00)
■定休日: 日曜・月曜 ※その他Instagramで告知
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H. 西門蒲鉾本店/博多区上呉服町

さらに御供所町通りを北へ、聖福寺の緑を右手にみながら歩んでいきましょう。西門橋の通りには、西門蒲鉾本店があります。

大正2年(1913年)に創業というから、110年余の老舗です。蒲鉾に最適なイトヨリダイを使用、水は麦飯水で加水し、職人が昔ながらの製法で、一本一本丹精込めて手作りしています。

かまぼこはもちろん、私はここの揚げ物が大好きです。紅しょうが天、枝豆つまみ天など酒のつまみにも、食事にも最適。

【西門蒲鉾本店】
■住所: 福岡市博多区上呉服町5-172 [MAP]
■TEL: 092-291-2466(フリーダイヤル: 0120-317-917)
■営業時間: 9:30~18:30
■定休日: 火曜・第2・第4日曜
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I. 博多水引 ながさわ結納店/博多区上呉服町

たくさんの色から選べるのも嬉しい!上品な雰囲気のブローチ

次は博多水引ながさわ結納店へ。「水引」とだけきくと、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、祝儀袋の表に飾られる飾り紐を思い出してください。主に結納品や贈答品の表紙などに使われています。

博多水引は、50年以上前に結納品の水引職人である、先代の長澤宏昭さんがはじめ、現在二代目の長澤宏美さんが、博多祇園山笠のエネルギッシュで粋な博多を思わせる独自の色とデザインで表現した水引細工を展開しています。

【博多水引 ながさわ結納店】
■住所: 福岡市博多区上呉服町13-231 [MAP]
■TEL: 092-271-0813
■営業時間: 10:00~18:00、日・祝 ~17:00
■定休日: 月曜
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J. 光安青霞園茶舗/博多区中呉服町

ながさわ結納店から、少し歩きます。福岡初心者の方は、聞き慣れないかもしれませんが、地下鉄呉服町駅がある通り「明治通り」と「昭和通り」の間にある光安青霞園茶舗を目指します。

1716(享保元)年に創業というから、300余年の歴史をもつ老舗の茶舗。福岡県の名産・八女茶を中心に日本茶を販売しています。

日本茶喫茶 「茶愉 青霞(ちゃゆせいか)」が併設され、奥深い日本茶の世界を楽しむことができます。セットを注文すると、お茶と茶菓子を二品選ぶことができます。お茶も茶菓子もどれにするか本当に悩んでしまいます。

【光安青霞園茶舗】
■住所: 福岡市博多区中呉服町8-1 [MAP]
■TEL: 092-291-0365
■営業時間: 月~金8:30~18:30、土曜日8:30~17:30
■定休日: 日・祝日
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【博多グルメ巡り】博多駅周辺のおすすめグルメ

博多旧市街 博多駅~呉服町エリア、主に博多駅のおすすめ食事スポットをご紹介します。

1. 博多ラーメン Shin-Shin/KITTE博多B1F

煮玉子入りラーメン 890円

「やっぱりとんこつラーメンは1回食べないと」という方向け、福岡で人気のラーメン店「博多らーめん Shin-Shin」があります。スープを飲み干したくなるラーメンはもちろんですが、私はちゃんぽんも大好きです。

【博多らーめん Shin-Shin】
■住所: 福岡市博多区博多駅中央街9-1 KITTE博多B1F [MAP]
■TEL: 092-260-6315
■営業時間: 11:00~24:00 (L.O.23:30)
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2. カウンター博多もつ鍋おおやま/KITTE博多B1F

おおやまセット 2,288円

「一人だから、もつ鍋は無理かな」と諦めないで。旅行者向けに一人用のセットも備えている店があります。博多駅周辺で6店舗あり、福岡発祥で全国に広がる「もつ鍋おおやま」の「カウンター博多もつ鍋おおやま」では、一人ずつ区切られたカウンターで、気兼ねなく食事を満喫できます。

【カウンター博多もつ鍋おおやま】
■住所: 福岡市博多区博多駅中央街9-1 KITTE博多B1F [MAP]
■TEL: 092-260-6300
■営業時間: 11:00~23:00 (最終入店 L.O.22:30)
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3. めんたい料理 博多 椒房庵/JR博多シティ9F シティダイニング「くうてん」

博多めん鯛まぶし 2,800円

「福岡で鯛?」と思うかもしれませんが、福岡市の隣の糸島では、天然真鯛の漁獲量が日本一なんです。

その鯛と椒房庵のあごだし (あごはトビウオのことです)めんたいこと羽釜で炊いたご飯を、一度目はレモンを搾って、二度目は卵黄だしとろろをかけて、そして最後はだし茶漬けと三つの味で楽しめます。

【めんたい料理 博多 椒房庵】
■住所: 福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ9F シティダイニング「くうてん」内 [MAP]
■TEL: 092-409-6611
■営業時間: ランチ11:00~16:00 (L.O.15:30)、ディナー17:00~22:00 (L.O.21:00)
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「静」の博多旧市街モデルコース-博多駅~呉服町エリア-詳細はこちら
>>https://fukuoka-leapup.jp/tour/202303.1236

博多駅から広がる「博多旧市街」の世界、いかがでしたか。大きな通りから一歩入ると、この静寂と庭の緑、息づく伝統を感じることができます。

次ページでは、活気あふれる博多商人のまちを散策しましょう!

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