
卵加工大手のイフジ産業(福岡県粕屋町)は8日、鶏卵相場の高騰を受けてブラジルから卵の輸入を始めたと発表した。藤井宗徳社長は福岡市で開いた決算会見で「安定供給のニーズは高いが、国内調達だけでは限界だ」と語った。
同社は、鶏卵から殻を取り除いた「液卵」の国内専業首位。液卵は食品メーカーなどに供給し、パンや菓子、マヨネーズの材料として使われている。イフジでは年間約12億個の卵を取り扱っており、現在の輸入量が続けば8%程度がブラジル産になるという。
農林水産省もブラジル産が国内に入る見通しを明らかにしていた。