古里・秋田でハチ公慰霊祭 今年で生誕100周年

慰霊祭で花輪を掛けられたハチの銅像=8日午後、秋田県大館市

 東京・渋谷駅で主人を待ち続け、駅前の銅像になった「忠犬ハチ公」の古里の秋田県大館市で8日、住民団体による慰霊祭があり、献花や黙とうが行われた。秋田犬のハチは1923年11月に生まれ、今年生誕100周年を迎える。

 慰霊祭は、市内の観光施設「秋田犬の里」の前にあるハチの銅像そばで開催。地元の小学6年佐藤芽衣さんが「みんなの心の中に生き続け、愛され続けてください」とのハチへの手紙を朗読した。この日は銅像のライトアップもあった。

 ハチは生後50日ほどで上野英三郎・東京帝大教授に引き取られ、送り迎えをするようになった。上野教授が急死した後も渋谷駅に通い、帰りを待ち続けたとされる。

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