衆院選「200以上の選挙区に擁立を」立民の中堅若手議員が泉代表らに提言 県連代表の井坂議員「危機感強い」

立憲民主党の泉健太代表(中央右)に提言書を手渡す衆院議員の有志ら=東京都千代田区

 立憲民主党の中堅・若手議員の有志が8日、次期衆院選で289選挙区のうち200以上の選挙区に候補者を擁立することなどを、泉健太代表ら執行部に求める緊急提言をまとめた。兵庫県連代表の井坂信彦議員(兵庫1区)や桜井周議員(比例近畿)を含む衆院1~4期の32人が賛同。泉氏は提言書を受け取った後、記者団に「非常に前向きな内容だ。200人擁立へ頑張る」と述べた。

 提言では「次期総選挙での政権交代を目指す」と明記。候補者には党の理念や目指す社会像を打ち出し、共感する人を募ることや、20~40代と女性の比率を増やす点などを盛り込んだ。

 立民は4月の統一地方選で議席数は増やしたが、同月の衆参補欠選挙では公認候補が全敗。井坂氏は会見で「補選で負けたのは足らなかった点もあり、じくじたる思い。危機感は強く持っている」とし、「兵庫では統一選後半は(公認)候補全員が当選した。期待されている流れを次の総選挙につなげたい」と話した。

 執行部の責任について、井坂氏は「引きずり降ろすということは全くない。一丸となって提言内容を実現していく」と強調した。 (末永陽子)

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