中国、チャットGPT悪用で拘束 虚偽情報を生成、拡散の疑い

チャットGPTと開発元の米オープンAIのロゴ(ロイター=共同)

 【北京共同】中国メディアは8日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を悪用して虚偽の情報を生成、インターネット上で拡散させた疑いで中国甘粛省の警察当局が男を拘束したと伝えた。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、チャットGPTに関連して容疑者が拘束されるのは中国初とみられる。

 男は4月下旬「けさ甘粛で列車が衝突して作業員9人が死亡した」との偽情報を生成させ、通信アプリなどを使って拡散。ネット上で高い関心を集めたという。

 中国政府は文章や画像を生成するAIが共産党体制の脅威とならないようにするため規制策を4月に発表した。

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