金沢産タケノコに新キャラ 名前は公募「かなざわ たけの助」

新キャラを描く紗梛さん=蓮花町

  ●内川小の山下さんデザイン

 JA金沢市筍(たけのこ)部会は8日までに、加賀野菜の一つ「金沢産タケノコ」のキャラクターを作った。山下冷治(れいじ)副部会長(40)の長女紗梛(さな)さん(9)=内川小4年=がデザインし、名前は公募により「かなざわ たけの助」に決まった。親しみやすいキャラを出前授業や販促活動で活用し、知名度向上と消費拡大につなげる。

 キャラクターはタケノコをかたどった丸みのある胴体や太い眉毛、くりっとした緑の目が特徴。「タケノコらしさが出るように皮の色をグラデーションに、根っこの部分をカラフルにしてかわいいキャラクターに仕上げた」(紗梛さん)という。

 筍部会によると、金沢産タケノコは全国的な知名度が低く、今年1月ごろに「宣伝隊長」として新キャラの制作を決めた。デザインは冷治さんがアニメーターを志す紗梛さんに託した。キャラクター名は3月いっぱい募集し、寄せられた約200件の中から、子どもでも親しめるように平仮名を多く用いた名前を採用した。

 販促活動などで部会員が着用するTシャツや、出荷の段ボールの絵柄として活用を検討している。冷治さんは「新キャラが金沢のタケノコを知るきっかけになったらうれしい」と述べた。

 JA金沢市管内で栽培される加賀野菜のマスコットキャラクターは、加賀太きゅうりの「加賀太(かがふとし)」に次いで2例目となる。

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