爆発物原料購入不審者逃さない 富山中央署G7へテロ防止訓練

不審者への対応を確認する店員=富山市豊田本町1丁目のジョイフルシマヤ豊田店

 12~15日の先進7カ国(G7)富山・金沢教育相会合を前に、富山中央署は8日、富山市豊田本町1丁目のホームセンター、ジョイフルシマヤ豊田店で爆発物の原料を購入する不審者への対応訓練を実施した。署員が店員に原料となり得る金属類や化学薬品などについて説明し、テロの未然防止に努めた。

 訓練では、不審者に扮(ふん)した署員が、落ち着かない様子で爆発物の材料となる鉄パイプや尿素を含む肥料など購入し、トイレ用洗剤を大量に注文。様子がおかしいと感じた店員が不審者の乗用車のナンバーを控えて警察に通報し、駆けつけた警察官に状況を説明した。

 同署は、10年以上前から、ホームセンターやドラッグストアを対象にした爆発物製造を防ぐための訓練や周知活動に取り組んでいる。小柳巌警備課長は教育相会合では国内外から多くの人が訪れるとし、「県民の方には、薬品や火薬の匂い、爆発音がしたら警察に通報して、安全確保に協力してほしい」と呼び掛けた。

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