紀子さま 食事のメニューも細かく変更されて…秋篠宮家職員が怯える“日々のご指導”

4月25日、東京都清瀬市の中学校を視察された紀子さま

1千年以上にわたって受け継がれる形式で執り行われた英チャールズ国王の戴冠式。参列を終えた秋篠宮さまと紀子さまは、5月7日に政府専用機で帰国された。

秋篠宮ご夫妻にとって、初めて参列した海外王室の戴冠式であり、ウェストミンスター寺院でのご夫妻の表情には、緊張の色が浮かんでいるようだった。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう語る。

「70年前に行われたエリザベス女王の戴冠式に参列した方々のうち存命の7人について特集記事を組んだ英メディアがありました。そのお一人である上皇さまについては、当時や現在のお写真を何枚も使って報じていて、日英の関係が長く深いものであることが反映された結果なのだと思いました。

天皇陛下と雅子さまも国賓として訪英される予定がありますし、連綿と続いてきた皇室と英王室、日英の関係もより深くなるでしょう。秋篠宮ご夫妻も、改めてその“絆”の重みを戴冠式でお感じになられたのではないでしょうか」

紀子さまは“将来の皇后”として、そのご自覚やお覚悟を強められたにちがいない。しかし、そのご熱意が強まれば強まるほど、秋篠宮家の職員たちの懸念も増すのだという。

「皇嗣妃として“私が皇室を支えなければ”という紀子さまのご自負が強まることで、仕事への要求水準がさらに上昇してしまうことに、皇嗣職の職員たちが戦々恐々としているのです」(皇室担当記者)

秋篠宮家に仕える職員たちが慄くのには理由があると、宮内庁関係者が内情を明かす。

「紀子さまの職員への“ご指導”の厳しさは加速する一方です。秋篠宮ご夫妻が毎週行われる加地隆治皇嗣職大夫の会見を文書化してご覧になり、紀子さまがしばしば大夫や皇嗣職の幹部に“ここはこう言うべきでした”などと細かく“ご指導”されていると、4月27日発売の『週刊新潮』が報じています。

宮内庁幹部らの記者会見などの内容を文書化して事後に確認することについては、事実と異なることが国民に伝わることを避けるために、皇族方はどなたでもやっておられ、時として宮内記者会に対して訂正も行われます。

しかし、紀子さまが指摘されているのは、記事にも盛り込まれないような細かい事柄が多いというのです。紀子さまは秋篠宮家に対する国民からの評価を気にされているのでしょう。ただ、情報発信の内容を幹部たちが“自主規制”してしまうようなことになれば、なおのこと国民に“隠蔽体質”というイメージを抱かれてしまいかねないと危ぶむ声も聞こえてきます」

以前から、離職する職員が少なくないことなどから、秋篠宮家の職場環境は“ご難場”と宮内庁内で表現されてきた。前出の皇室担当記者は、

「紀子さまは高い観察力をお持ちで、ふだんから細かいことにお気づきになり、責任感もお強いです。それゆえに、厳しい口調で職員に注意されることもめずらしくないと聞きます。

紀子さまの細やかな“ご指導”は食事面でも徹底されているそうです。宮家の食事は専属の料理人たちが栄養を考えてメニューを作り、妃殿下方が了承するのが一般的です。秋篠宮家の場合は紀子さまがチェックなさることになりますが、肉の種類を変えさせるなど、しばしば細かくオーダーされているというのです。

ご家族の健康面や予算を考慮されてのことなのでしょうが、そういった話はほかの宮家からは聞いたことがありません」

■宮内庁職員が怖れる秋篠宮家への異動

紀子さまのご姿勢に対して、プレッシャーを感じる職員も少なくない。

「渋滞にはまると機嫌が悪くなるという紀子さまのお顔について、皇宮警察官が“般若”と呼んでいるという証言を、昨年6月16日発売の『週刊新潮』が報じたこともありました。また、日常的な仕事の要求水準の高さや緻密さを求められることで、紀子さまに叱責されることに慄き、秋篠宮家への異動には後ろ向きな宮内庁職員が増えてしまっているのが実状です」(前出・宮内庁関係者)

こうした皇嗣家の現状について、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう懸念する。

「紀子さまが細やかな要望を職員たちにお伝えになること自体は問題がないと思いますが、それが一方的な“命令”であってはならないと思います。紀子さまが絶対的な立場と権限をもって職員たちに命令を下しているのであれば、国民に寄り添い、国民と共に歩もうとする皇室のあり方を、足元から動揺させてしまいかねません。

皇統を担う秋篠宮ご一家と職員たちとの信頼関係が弱まることだけではなく、そうしたスタンスが国民との接し方に結びついてしまうのではないかと思うと、皇室の未来にとって深刻な問題だと感じています」

本来“般若”は“仏の智慧”を表す言葉でもある。紀子さまにはこれまで以上のお知恵とご慈愛で、職員たちの職場環境を整え、信頼関係を強めていただきたい。

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