14日の「母の日」を前に、島根県出雲市でアジサイの出荷が最盛期を迎えた。
県育成の「万華鏡」や「銀河」など6品種を手がける常松哲夫さん(49)は、満開となった鉢にフィルムを巻くなど、出荷作業に追われる。5号鉢を中心に、本年度は5月中旬まで、関西方面の市場に1万鉢を出荷するという。
常松さんが会長を務める、県内の農家17人でつくる「島根県アジサイ研究会」では、年間10万鉢を出荷。主に冬場のシクラメンの裏作として栽培を広げている。
株張りや高さ、花の輪数などで規格を厳しく設けて品質を統一し、市場からの評価が高い。常松さんは「見た目が豪華な品種が人気。アジサイ栽培を希望して参入する若手も増えている」と話す。 木村泰之
活写アーカイブ