阿部兄妹の父「夢いただいた」 3年連続の同日金に胸熱く

柔道の世界選手権で女子52キロ級の阿部詩が2連覇を達成し、観客席で喜ぶ父浩二さん(左)と母愛さん。この後、男子66キロ級の阿部一二三も2年連続4度目の優勝を果たした=8日、ドーハ(共同)

 【ドーハ共同】ドーハで開催中の柔道の世界選手権で8日、男子66キロ級の阿部一二三と女子52キロ級の阿部詩の兄妹がそろって2連覇を成し遂げた。一昨年の東京五輪から3年連続の同日金メダル。現地で観戦した父の浩二さんは「子どもたちから夢をいただき、こんなに幸せなことはない」と喜んだ。

 母の愛さんと一緒に客席から応援し「気を抜くな」などと声を張り上げて鼓舞。並み居る強豪を退けた2人の勇姿に「トップレベルの選手を圧倒し、すごかった。僕の子どもだということを忘れかけてしまった」と胸を熱くさせた。

 次の目標は来年のパリ五輪での2連覇。浩二さんは「みんなで同じ方向を向いて頑張りたい」と話した。

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