おしゃれな補聴器、カラフルな車いす… 兵庫・芦屋で「ユニカワ」集めた展示 福祉用品の「優しい」に「カワイイ」をプラス

カワイイ商品やサービスを集めた「ユニバーサルカワイイ」の会場=芦屋市公光町

 おしゃれな補聴器やカラフルな車いす、介護用エプロンなど「カワイイ」物やサービスを集めたイベント「ユニバーサルカワイイ(ユニカワ)」が7日、リードあしや(兵庫県芦屋市公光町)で開かれた。あいにくの雨だったが、訪れた人は出店者と談笑しながら買い物を楽しんだ。

 芦屋市身体障害者福祉協会とデザイン性の高い介護用品などを手がける「カワイク介護」(同市)が初開催。市内の作業所や美容室、通販大手「フェリシモ」など約30店が参加した。

 車いすに付けるつえホルダーや先が曲がったユニバーサルスプーンのほか、点字用紙を再利用したメモ帳、耳にかけずにマスクを止められるアクセサリーなど、障害の有無にかかわらず使える商品もずらり。洋服などのリメークを手がける女性(61)=神戸市東灘区=は「仕事柄、どんな商品があるか知りたくて来た。選択肢が広がりますね」と話した。

 障害のある運営スタッフを含めた座談会では、同協会会員で車いすで生活する岡田雅代さん(52)=芦屋市=が「福祉用品は優しいが、さらにかわいいを求めたかった」とイベントに携わった理由を説明。「車いすだから安全安心に生活すべき、みたいな雰囲気が困る。チャレンジする場がほしい」「障害があるとおしゃれが楽しめないと思われていてびっくり。そもそも私はカワイイよりかっこいいが好き」といった意見が飛び交い、盛り上がった。(中川 恵)

© 株式会社神戸新聞社