西九州新幹線のGW利用8万4000人、前年同期比186% 長崎自動車道は109%

 JR九州は8日、ゴールデンウイーク(GW、4月28日~今月7日)の利用状況を発表した。昨年9月に開業した西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の利用者は約8万4千人で、在来線特急を運行していた前年同期の諫早-長崎と比べ186.3%だった。新型コロナウイルス禍前の2018年同期比は101.5%で、ほぼ同水準だった。
 JR九州長崎支社によると、佐世保線(江北-佐世保)の特急みどり、同ハウステンボスは計約7万人が利用し、前年同期の146.1%だった。ただ18年同期比は85.9%とコロナ禍前の水準には届かなかった。同社は「西九州新幹線が引き続き好調な一方、中距離の在来線特急が低調なのは期間中の悪天候が一因ではないか」と推測している。
 九州新幹線(博多-熊本)は前年同期と比べ138.2%の31万8千人、長崎線(鳥栖-江北)は132.2%の19万8千人。18年同期比は九州新幹線が93.1%、長崎線は78.1%にとどまった。
 西日本高速道路九州支社も4月28日~今月7日の主要区間の交通量を発表。長崎自動車道(長崎-長崎芒塚)の1日平均交通量は前年同期比109%の1万4800台で、19年同期の9割弱だった。

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