2023年F1第5戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2023年F1第5戦マイアミGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)だ。

■ケビン・マグヌッセン(マネーグラム・ハースF1チーム)
決勝=10位(57周/57周)

2023年F1第5戦マイアミGP ケビン・マグヌッセン(ハース)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)のバトル

 1ポイント獲得よりも、もう少し上の結果を夢見ていた。だが、トップ10でフィニッシュして、ポイントを手にすることが今回の目標だったのだから、良しとすべきだろう。実際、そう簡単にポイントを獲れるレースではなかったと思う。ビッグチームの全員が上位で完走していて、自分たちのペースを考えれば、まず10位以上は望めない状況だったからだ。

 正確に言えば、ペース自体は良かったものの、周囲のマシンと比べると少しタイヤのデグラデーションが大きかったんだ。ともあれ、この週末はいいパフォーマンスを示せた。マシンに投入したパーツもうまく機能して、1ポイントを持ち帰ることができたからね。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=9位(57周/57周)

2023年F1第5戦マイアミGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 チームとしてまずまずのレースができたし、結果としてまた2台がポイント圏内に入れて良かった。最初のスティントでハードタイヤを履いて、できるだけ長く走るというアグレッシブな戦略を採ったが、最終的にはあまり報われなかった。それでも、最初から最後までフェラーリやメルセデスといいバトルをして、いいオーバーテイクを決めることもできた。ペースは良かったので、今後に向けて勇気づけられたよ。これよりも上位の成績はあまり望めなかったと思うから、今日の自分の仕事に満足している。

 もちろん、見直しと改善を要するところはあるものの、長いシーズンはまだ始まったばかりだ。次のヨーロッパでのトリプルヘッダーを楽しみにしている。3戦のすべてでポジティブなレースをしなければと思っている。

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=8位(57周/57周)

2023年F1第5戦マイアミGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)

 今日のレースの結果には大満足だ。順位としてはグリッドポジションより下げてしまったが、マックス(・フェルスタッペン)やシャルル(・ルクレール)のように、自分より速いクルマを抑え続けるのはなかなか難しいものだ。でも、フェラーリやメルセデスと最後まで戦えたことは、間違いなく明るい材料だよ。

 レース後半には少し燃料をセーブする必要に迫られた。それでもあのトップ6に迫れたのだから、正しい方向へ進んでいると考えていいだろう。チームとして厳しいレースが2戦続いただけに、僕らにはダブルポイントフィニッシュを果たすことが重要だった。ここマイアミでの好成績は、チームのみんなの努力の賜物だ。あらゆることをしっかり分析して、改善できる点を見極めようと思う。そうして、上位のライバルたちと戦い続け、彼らとのギャップを縮める準備を整えたうえでイモラに臨みたい。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=7位(57周/57周)

2023年F1第5戦マイアミGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 高速でのボトミングに苦労した。金曜と土曜には経験していなかったことだ。マシンを最後まで走らせることに集中するしかなかった。全体的に見て、あまりいいレースではなかった。

 予選では強力なのに、決勝でペースが不足している理由を理解するために取り組む必要がある。これからも努力し続けるよ。今後のアップグレードによって一歩前進できることを願っている。

(レース後に語り)カルロスとも話をしたんだけど、僕たちに欠けているのはマシンの一貫性だ。コーナーによって違うということでもない。同じコーナーでも、ひどいオーバーステアになったり、ひどいアンダーステアになったりと、バランスが変わる。僕たちのマシンは風の影響をとても大きく受けるんだ。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(57周/57周)

2023年F1第5戦マイアミGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 いいレースだったよ。ポジションを上げることができてうれしい。土曜日には苦労したけれど、僕はいつだってネガティブなことをポジティブなことに変える努力をしている。

 13番グリッドから6位というのは悪くない結果だ。ポジションを上げていく過程はすごく楽しかった。何度かバトルをすることができて最高だったし、エンジョイしたよ。

 序盤はDRSトレインに引っかかってしまい、あまりうまくいかなかった。なかなかオーバーテイクできなかったんだ。チャンスを待った後、攻撃を開始した。今日のマシンはミディアムタイヤの時の方がはるかに好調で、レース中盤はマシンが生き生きしていた。

 チームがたくさんポイントを稼ぐことができた。スタッフ全員に心からお礼を言いたい。彼らは努力し続け、改善のために懸命に作業をしてくれている。今の僕たちは望む位置にはいないけれど、士気はとても高いんだ。

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