ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、日本時間５月10日の試合から主砲アーロン・ジャッジが戦列に復帰することを、この日行われた試合前の記者会見で明言した。ジャッジは日本時間４月27日のツインズ戦でスライディングをした際に右の股関節を痛め、翌28日の試合で途中交代。その後もベンチ入りは続けていたものの早期回復とはならず、同５月２日に10日間の故障者リスト入りとなっていた。
この日打撃練習など通常の試合前メニューをこなし、状態が良好であることを確認したジャッジは「戻ってくることができて嬉しい。チームメイトを応援するのは好きだけど、同じフィールドに立って応援するほうが好きなんだ」とコメント。「シーズン中よりも故障者リストにいるときのほうがやることが多い気がする」とジョークを飛ばす余裕も見せた。また、盗塁で怪我をしたことに関して記者からまた走るのかを問われると、「また盗塁はする。ただ、頭から滑りこまないようにするつもりだ」と意欲を見せつつも改善を誓った。
ヤンキースは現在19勝17敗で貯金２を持ちながらアメリカン・リーグ東地区では最下位に沈んでいる。しかし、ジャッジと入れ替わりで昇格したハリソン・ベイダーが打率.389と結果を残し、昇格以降４勝２敗とチームを活性化させるなど状態は上向き。史上稀にみるハイレベルな地区での戦いを強いられているヤンキースだが、現在の勢いに昨年MVPのジャッジが加われば巻き返しも十分に可能だろう。
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