米銀、融資基準を厳格化 資金需要、リーマン以来の低水準

シリコンバレー銀行の本店=3月13日、米カリフォルニア州(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米地方銀行の相次ぐ破綻を受けて米銀が融資基準を厳しくしていることが8日、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した調査で分かった。借り手の資金需要も減速しており、金融危機リーマン・ショックの影響があった2009年以来の低水準となった。企業向け融資は22年半ばから厳格化が続いており、米景気の下押し要因となる恐れがある。

 FRBは銀行の融資担当者調査を四半期ごとに公表している。今回23年1~3月の結果は、3月にシリコンバレー銀行、シグネチャー銀行が破綻した後の27日~4月7日が回答期間で、融資環境の動向が注目されていた。

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