戦勝記念日にミサイル攻撃 ワグネル、ロシア軍けん制鮮明

9日、ウクライナ・キーウ州の民家の敷地で、迎撃された巡航ミサイルの残骸を調べる警察官(ウクライナ警察当局提供・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシアの対ドイツ戦勝記念日となった9日の軍事パレードを前に、ロシア軍は8日夜から9日未明、ウクライナ領に向けて巡航ミサイル25発を発射し、ウクライナ側は23発を迎撃した。ウクライナ軍が発表した。

 一方、ウクライナに部隊を派遣するロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は作戦継続に必要な弾薬供給を巡り、軍をけん制する立場を鮮明にしている。8日に「弾薬が届き始めている」と表明したが、9日には「届いていない」と否定。足並みの乱れがあらわになった。

 ポーランドのブワシュチャク国防相は8日、旧ソ連製の戦闘機ミグ29を10機ウクライナに引き渡したと明らかにした。

ウクライナ東部ドネツク州バフムトで、砲撃で上がる煙=7日(ロイター=共同)
ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏=4月、モスクワ(ロイター=共同)

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