タンチョウのひな誕生、釧路 ふ化1週間、よちよち歩き

北海道の釧路市丹頂鶴自然公園で誕生したタンチョウのひな=9日午後

 北海道の釧路市丹頂鶴自然公園で、国の特別天然記念物タンチョウのひなが誕生し、よちよちと歩く愛らしい姿が訪れる人たちを和ませている。ふ化して1週間ほどで、9日は多くの観光客の前で、草をついばんだり、母親の羽に隠れたりと元気な様子を見せた。

 ひなは2日ごろ誕生。野生のつがいが産んだ卵を放棄したため、環境省の依頼で同公園が引き受け、タカアキとカイソのペアが4月下旬から交互に抱卵していた。

 愛知県春日井市から訪れた主婦波多野咲枝さん(65)は「草むらから顔を出すしぐさがかわいい。写真を撮ることができて良かった」と笑顔で話した。

北海道の釧路市丹頂鶴自然公園で誕生したタンチョウのひな=9日午後

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