自転車安全利用月間(5月)に合わせ、岡山市は9日、JR岡山駅周辺で放置自転車の撤去や防止を啓発するクリーン作戦を行い、市条例に違反していた1台を撤去した。
撤去した自転車は放置禁止区域の岡山駅前商店街にあり、市条例に基づき警告札を付けて3時間以上がたったため、市の委託業者がトラックで市内の保管場所へ運んだ。1カ月間、誰も引き取りに来なければ処分する。
作戦には岡山中央署、地元町内会など19団体約60人が参加。通行人に駐輪場や放置禁止区域を示すチラシ入りの啓発グッズ600セットも配った。
北区役所地域整備課によると、2022年度に撤去した自転車は3725台。駐輪場の整備や貸自転車「ももちゃり」の普及などで減少傾向にあり、ピーク(02年度)の2割以下まで改善したという。
同課は「放置自転車は車や歩行者の妨げになり、交通事故につながりかねない。手間がかかっても近くの駐輪場を利用して」と呼びかける。