北方領土でもロシア戦勝記念行事 兵器展示、国後島は見送り

北方領土の択捉島に展示されたロシア軍の兵器=9日(島民提供、共同)

 ロシアが第2次大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う9日、ロシアが実効支配する北方領土でも軍事パレードや記念行事が行われた。択捉島の紗那(ロシア名クリーリスク)では兵士が行進したほか、ミサイルシステムや装甲車など兵器の展示が行われ、島民が見物に集まった。

 北方領土を事実上管轄するロシア極東サハリン州内では、州都ユジノサハリンスクと択捉島の2カ所で軍事パレードを実施した一方、昨年開催した国後島は見送られた。

 ロシアは今月3日、大統領府があるモスクワ中心部のクレムリンに無人機攻撃があったと発表しており、安全対策を強化したものとみられる。

北方領土の択捉島で行われた軍事パレードで行進するロシアの兵士ら=9日(島民提供、共同)

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