兵庫県議会傍聴わずか10席 耐震不足の議場使用できず

兵庫県庁の大会議室に用意された傍聴席=9日午後

 兵庫県議会(定数86)の議場棟が耐震強度不足で5月から使用できなくなり、本会議は当面、隣の県庁舎3号館の大会議室で開かれることが9日までに決まった。広さは約6分の1となり、傍聴席は従来の208席からわずか10席に減る。県民からは「注目が集まるテーマがある時は席を増やすなどの対応が必要では」と配慮を求める声が出ている。

 議場棟は1970年建築で地上3階、地下2階建て。耐震診断を実施し、阪神大震災級の直下型地震では倒壊の恐れがあると判明した。

 本会議中継は別室のモニターで視聴できるようにする。議場棟を新設するか決まっておらず、大会議室の代用は長期間に及ぶ可能性がある。

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