石川県能登地方で5月の地震80回超…2年以上続く地震活動は当面継続、強い揺れを伴う地震に注意を 金沢地方気象台

石川県能登地方の地震活動の回数(金沢地方気象台HP引用)

 5月5日午後に震度6強の地震を観測した石川県能登地方で、地震が頻発している。金沢地方気象台によると、震度1以上の地震は5月1日~9日午後4時時点で計88回に上る。同気象台は、同地域では2年以上地震活動が続いており、当面継続するとして、引き続き強い揺れを伴う地震に注意するよう呼び掛けている。

 能登地方では20年12月から地震活動が活発で、21年7月ごろからはさらに活発化。珠洲市では、5日午後2時42分に震度6強の地震が発生した。震源の深さは12キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.5。その後も、5日午後9時58分に震度5強、9日午前5時14分には震度4の地震を観測するなど活発な地震活動が続いている。

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 5月に震度1以上を観測した地震は5月1日が1回、5日58回、6日12回、7日8回、8日4回、9日5回。震度別に見ると、震度1が48回、震度2が27回、震度3が8回、震度4が3回、震度5強と6強が各1回だった。

 同気象台のポータルサイトによると、一連の地震活動は、現在のところ減衰する傾向が見えず、依然として活発な状態が続いているという。地震発生から1週間程度は最大震度6強の地震に注意するよう呼び掛けている。また、地震は沿岸部でも発生しており、大きな地震が発生した場合は津波が発生する可能性もあるとして、避難経路や避難場所を確認するよう求めている。

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