【ドラディション】諏訪魔が初参戦で藤波を意識「これを乗り越えれば藤波辰爾にたどり着くんじゃねぇかなと」

ドラディションは9日(火)、東京・巣鴨の「闘道館」で記者会見を行い、5月30日(火)後楽園ホール大会に向けて藤波辰爾と諏訪魔(全日本プロレス)が参加した。

諏訪魔はドラディション初参戦となり、今大会では長井満也&シュン・スカイウォーカーと組み、関本大介&岡林裕二&MAZADAとの対戦が発表されたいた。

今大会にかける意気込みについて諏訪魔は「今回、ドラディション初参戦ということで、隣にいるレジェンド藤波辰爾の世界観を味わうチャンスなんだなと。ちょっとワクワクしてる部分もあるし、当然、対戦相手に関しては、敵もそうだけど、味方も俺の言うこと聞かないやつは全員地獄へ堕としてやる。そういう気持ちで今、血がみなぎってる」と意気込みを語った。

続いて藤波は隣の諏訪魔の印象が思っていたものとは違う事に動揺を見せ「やっと諏訪魔選手に行きついたかなと。ずっと彼が入団してから関心を持ってたんだけど。ただね、最初、僕はいろんな思いを持って諏訪魔選手の初参戦をしゃべったことがちょっとここにきて違うんですよ。僕のイメージが。これはまた彼自身のプロレスのいろんなキャリアの思いの中でのこれなのか。それだけの迫力を感じるね。久々のレスラー感というか、横にいて何かこう凄い衝撃をすでに感じてますけど。今回は僕もカードはすでに発表になってますけど、(対戦カードを)組んだはいいけど、これ成立するか。今、諏訪魔君のこの迫力を見てうちの長井もいるし。ドラディションは常にいろんな団体では見られないドラディションでしか見れないカードを組むんだけど、今回、自分自身どう説明していいかわからない。 一言、これどうなっちゃうんだろうっていう気持ちですね」と語った。

▼以下、記者からの質疑応答

――諏訪魔選手へ、ドラディションという団体にどんな印象を抱いていますか?

諏訪魔「ドラディション=藤波辰爾というのは凄く頭に刷り込まれてる。ただ経験したことがない空間なんで、それはどうなるのかなと。クラシックなのか、でも俺が行く限りはもうメチャメチャにしてやろうかなと。当然ブードゥー・マーダーズとしての空気、そこの価値観と価値観のぶつかり合いじゃないけど、直接は対戦するわけじゃないんだけど、間接的にそういう勝負というのはあるのかもしれない。存在感は見せていきてぇと思うかな」

――藤波選手の事はどのように思っていますか?

諏訪魔「そりゃもう時代を作ってきたレジェンド中のレジェンドだろうというのは頭の中に物凄くある。ただ俺だってレスラーでやってきてる訳だから、そのレジェンドの空気感に呑まれないようにしていきたい。とにかく存在感があるんでね。そこはもういるだけで空間が支配されてくるような、こっちも空気変えていくために必死になるんじゃないかなというところはあるね」

――いずれ藤波選手と戦ってみたい気持ちはありますか?

諏訪魔「凄いこと言ってくれたな。そこまでたどり着いたら面白ぇななんて思う。とにかく今回、一発目なんでね、やりすぎたらそりゃ当然、俺は出禁になるだろうし。ただ、俺が行くからには出禁を期待するヤツもいるだろうし。それは当日のお楽しみかなと思う」

――藤波選手は諏訪魔選手と対戦してみたいという思いはいかがですか?

藤波「だから今、質問してくれたけど、できればこの質問がこないようにというのがあったんだけど、今回はすでにカードが発表されましたけど、僕自身が高橋ヒロムのプロレスを味わうわけだけど、次の段階、とにかく迫力のある部分を次の大会というのか、このあとどういう感じで展開するのか。今聞いててゾクゾクはしてきてるんですけどね。やっぱりこの質問はくるんだね」

――藤波選手が対戦を熱望したジャンボ鶴田さんと同じ中央大学レスリング部出身でかつてネクストジャンボとも呼ばれていましたが?

藤波「新日本プロレス対全日本プロレスは永遠のテーマだったんだけど、前は三沢選手であったりとか、川田君とかいろんな部分(対戦経験)でありましたけど、その中で諏訪魔選手、彼が入門した時からずっと気にしてた。ここにきてひと皮むけたのか、はっちゃけたのか、横にいて自分自身、これは意識を変えていかないととんでもない事になるぞというのは今、自分自身感じてますね」

諏訪魔「あと今回、対戦する関本、岡林、MAZADA。当然、相手は壊れる事ないだろうし、ガンガンいきゃいいだけなんだけど。仲間に長井満也、俺のよくわからないシュン・スカイウォーカーっていうのがいる。どういうヤツなんだと逆に俺は聞きたい。うまくいかねぇんじゃねぇかなと思うんだけど。今回の試合、俺自身のテーマにこれを乗り越えれば藤波辰爾にたどり着くんじゃねぇかなと。これを俺の中のテーマにしておきたいなと思います」

藤波「試合を組んだ手前、俺の責任だろうな。彼の試合後を見てみたい」

――諏訪魔選手が暴れすぎたら出禁もありえますか?

藤波「出禁?そういう例は今までかつてないんでね。かつてプロレス界で出禁に近い選手はいっぱいいたでしょう。そういう選手は反対に次の大会に期待されるようになっちゃうんでね。そのあと僕自身が自分の試合を差し置いて一番気にしてる試合ですから、とにかく関心ありますよね」

➡次ページ(諏訪魔への囲み取材)へ続く

▼諏訪魔への囲み取材

――過去に藤波選手との接点はありましたか?

諏訪魔「全日本に出た時に挨拶ぐらいだね」

――シュン・スカイウォーカー選手は結構口が悪いんですけど、仲間割れしそうな予感がありますが?

諏訪魔「口悪いの、スゲェ悪そうなヤツだな。悪いのなんか一人でいいんだ。仲間割れだ、仲間割れ」

――いい選手であればスカウトというか仲間に引き込むつもりはありますか?

諏訪魔「いやぁ、うまくいくかわからない。反発し合うと殴り合えばいいんじゃない」

――1対3の状況になる可能性もあります?

諏訪魔「望むところだよ。全員敵でもいい。1対5でやってやる。想定してますよ」

――長井選手が関本選手、岡林選手のチョップは全部、諏訪魔選手に受けてもらうと言っていました。

諏訪魔「何言ってんだよ。長井満也に全部、受けてもらうよ。俺の技も受けてもらう」

――対戦相手に関本・岡林選手もいらっしゃいますけれども頑丈な2人なんで、やりがいはありますか?

諏訪魔「何やっても大丈夫なのはわかってるんで。脳天から落ちても大丈夫な人間はなかなかいないわけで、そのへんでは頭から突き刺してやろうかななんて思ってるし。そこから突き刺すだけじゃなく、変な揺さぶりみたいなのもかけられたら、また面白ぇかなと思うかな」

ーージャンボ豊田さんと比較された藤波辰爾さんっていう部分では、何か思い入れみたいなのはありますでしょうか?

諏訪魔今みてると、やっぱコンディション。何だこのコンディションの良さはと。そこにも興味あるしね。渕正信と見比べちゃうなというのはあるかな。全然、真逆だなという印象があるかな。酒飲むと飲まないの差なのかな」

――藤波選手は今年の年末で70歳になります。

諏訪魔「凄ぇな。それは70の記念にぜひ俺とシングルやった方がいいんじゃないか。たどり着いてやるって気持ちでいっぱいになるな」

――地獄へ堕とす?

諏訪魔「いやぁ、まずは地獄どうのこうのは目の前の相手を地獄まみれにしてやろうかなと。そこからだね、考えるのは」

――やはり他団体参戦はホームリングとは違う刺激があるのでしょうか?

諏訪魔「そりゃもう刺激に満ち溢れる場になるんだよね、いつも。自分自身にはスゲェ合ってんのかなと。あと守るんじゃなく攻めにいかなきゃいけない。そりゃたまらなく楽しみだし、ワクワクするよ」

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