“腕や足が真っ赤に”宿泊客の「虫刺され被害」告発が波紋…アパホテルは「虫の生息は確認できなかった」

アパホテル 新宿歌舞伎町タワー公式サイトより

全国各地の観光地が大勢の人で賑わった今年のGW。行動制限の緩和によって、都道府県を跨ぐ旅行を楽しんだ人もいただろう。その一方で、Twitterではあるユーザーが5月2日に“宿泊トラブル”を訴え、その行方に注目が集まっていた。

このユーザーが宿泊したのは、東京・新宿にある「アパホテル 新宿歌舞伎町タワー」。GW中に3日間宿泊した際に何らかの虫に全身を刺されたといい、痒みや腫れを訴えていた。投稿された写真には、複数箇所赤く腫れた痛々しい腕や足の写真が映っていた。なお、「#拡散希望」として最初に投稿されたツイートは、すでに削除されている。

「このユーザーはフロントを通じて本社に被害を伝えたそうですが、“部屋を調べて虫を確認してからでないと治療費は支払えない”と返されたそうです。ただ、すぐに病院で診察してもらえたようで、翌3日には支配人との話し合いでこの件は解決したと報告していました。このユーザーは“8日に保健所が入る”とも明かしていましたが、現在に至るまで何の虫に刺されたかは不明です」(WEBメディア記者)

このユーザーの投稿は瞬く間に拡散し、《可哀想》《お大事になさってくださいね》と心配の声が多数寄せられた。その一方で、《私も以前同じ場所で同じ現象になりました》と同様の被害を訴える声も散見された。

■アパホテルは「該当客室で虫の生息が確認できませんでした」と回答

本誌が2日に「アパホテル 新宿歌舞伎町タワー」に取材を申し込むと、担当者から「広報に問い合わせて下さい」との返答が。広報の対応は連休明けの8日になるとのことだったため、問い合わせメールにて質問を送った。その後9日夕方に、アパグループ秘書課の担当者から文書にて回答があった。

――Twitterで被害を訴えたユーザーに対して、具体的にどのような対応をするのでしょうか?

「恐れ入りますが、原則、お客様個別の事案に対する回答はできません」

――このユーザーの投稿によれば保健所の調査が入るとのことですが、事実でしょうか?

「5月8日(月)に保健所職員の方がご来館されましたが、該当客室で虫の生息が確認できませんでした。引き続き、保健所のご指導を仰ぎながら、衛生管理に努めて参ります」

――このユーザーが刺された虫は、何の虫だったのでしょうか?

「ホテルおよび保健所で確認を行いましたが、該当客室で虫の生息が確認できませんでした」

――他にも同様の被害を訴える投稿がありましたが、以前からこうした訴えはありましたか?

「害虫は御宿泊者様の手荷物に紛れて持ち込まれることもあるため、ホテルの衛生状態に関係なく、被害に遭う場合がございます。アパホテル〈新宿 歌舞伎町タワー〉においては2015年に開業してから8年間で過去数度害虫に関するお声をいただいたことがございますが、その都度保健所や専門業者による対応を行い、迅速な回復に努めてまいりました。これまで一度に複数のお客様からお声を頂いたことはございません」

――今後、客室の清掃や管理をどのように改善されますか?これまで行われてきたフローと併せてご教示ください。

「現在のところ該当の客室で虫の生息が確認できておりません。その為、本件を受けて新たに客室の清掃や管理方法を変えることは考えておりません。保健所のご指導があれば都度、その指示に従いながら適正な衛生管理に努めており、チェックアウト後のリネン類の交換や清掃、並びに、害虫駆除業者による虫の生息調査、薬剤の散布を定期的に実施しております」

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