農家の高齢化などから生産量が年々減少している静岡・藤枝市特産の朝比奈玉露を守ろうと、摘み取りボランティアが農家といっしょになって作業を行っている。
藤枝市岡部町の朝比奈地区は、京都宇治や福岡八女と並ぶ日本の三大玉露産地。この朝比奈玉露が近年、農家や手摘み技術を持った摘み子の高齢化などで、生産量は10年前の約4分の1と危機的な状況になっている。そこで藤枝市などは地元の宝、朝比奈玉露を後世に残そうと、藤枝摘み子バンクを創設、9日はこのボランティアが地元の主婦らとともにコモで覆った茶園に入り、茶葉をていねいに摘み取っていった。
(3年目のボランティア)
「玉露の事は何も知らなくて、手摘みも見たことないのでやってみようと思った、皆さんとおしゃべりして楽しい」
(受け入れ農家)
「ボランティアさんが来てくれてお茶を摘んでくれるが、3年目になって皆さんと同じように量も摘めるようになって非常に助かる」
藤枝市の摘み子バンクはことしで3年目で、5月20日ころまで37人のボランティアが7軒の農家に派遣されるということだ。