郵便物、21年連続で減少 22年度、デジタル化響く

 日本郵便は9日、2022年度に引き受けた郵便物が前年度比2.8%減の144億4510万通だったと発表した。21年連続で前年度を下回った。デジタル化の進展で企業の書類や年賀状の取り扱いが減っていることが響いた。

 20年度に最大の落ち込みを記録して以降、減少率はやや縮小している。ただ新型コロナウイルスワクチンの接種券やマイナンバーカード関連といった一時的な要因が需要を押し上げており、日本郵便の担当者は「現状はかなり厳しい」と説明した。

 郵便物のうち、年賀状は14.4%減の11億7080万通だった。国際郵便物は11.3%減の2195万通。

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