陸奥部屋で暴力行為発覚 相撲協会把握、加害者引退

大相撲春場所で初優勝を果たし、祝勝会の会場で陸奥親方(左)と握手する関脇霧馬山=3月26日、堺市

 大相撲の陸奥部屋で力士による暴力行為があったことが9日、分かった。昨年末から今年1月にかけて幕下以下の力士1人が他の力士1人に暴力を振るい、加害者は4月に引退したという。同部屋は元大関霧島が師匠を務め、夏場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇霧馬山が所属。

 日本相撲協会の花籠コンプライアンス部長(元関脇太寿山)によると、協会は1月中に事態を把握していた。被害者が4月に協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)に連絡。花籠部長らが面談した直後に「引退する兄弟子に対して、これ以上の罰は望まない」との理由で訴えは取り下げられた。

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