“鼻つまみ者”ハクビシン出没 果物が大好物、農家の悩み深く

 イタチの仲間のテンが水面をジャンプして渡る瞬間を狙って、岡山市北区御津地区の谷川に自動撮影カメラを設置したところ、約2カ月待った間にカメラが捉えていたのは、思いもよらぬハクビシン(白鼻芯)だった。

 ハクビシンは夜行性で、自然な姿を撮影できるチャンスは少ない。私自身、同じ害獣のイノシシやシカを撮ったことはあるが、長いカメラマン生活の中で初めてだった。

 しかし、農家にとっては写ってほしくない小動物だろう。木登りが得意で、狭い隙間も難なく通り抜けてしまう。雑食性で果物が大好物というから、迷惑この上ない。

 桃のシーズンを控えて夜な夜な出没する“鼻つまみ者”に農家の悩みは深い。

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