松井さん等身大パネルに 能美市、動画で全国にPR

PR動画で能美市への来訪を呼びかける松井さん(市提供)

  ●加賀立国、能美誕生1200年 

 能美市は市出身の元米大リーガー、松井秀喜さん(48)の等身大パネルを初めて制作した。松井さんが能美への来訪を呼びかけるPR動画もまとめ、ともに11日から公開する。市唯一の名誉観光大使である松井さんが全面協力。来春の北陸新幹線県内全線開業に向け、加賀立国と能美誕生1200年を迎えるふるさとを全国にアピールし、交流人口拡大に役立てる。

  ●11日公開、観光・公共施設にも展示予定

 等身大パネルは11日の「ご当地キャラ」の日に合わせ、市役所本庁舎に展示する。動画は市公式の動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。

 今年は松井さんがプロ野球・巨人に入団してから30年、米大リーグ・ヤンキース入団からは20年、現役引退後の国民栄誉賞受賞から10年という節目でもあり、市側が協力を依頼し、快諾を得た。

 等身大パネルには、松井さんの実際の身長188センチに合わせたアニメキャラクターが描かれている。名字のイニシャル付きの野球帽をかぶり、「MATSUI55」と書かれたTシャツを着て走る様子をイメージした。

 PR動画は4分間で、松井さんが大型連休中に帰省した際、能美市山口町の「松井秀喜ベースボールミュージアム別館ホール」で行われた等身大パネルのお披露目式に参加した模様を収めた。

 父昌雄さんと井出敏朗市長がパネルを除幕したところに松井さんが登場し、能美での生活を「のみのみと過ごさせていただいておりました」とユーモアを交えて振り返る内容。「能美市の方々と一丸となって全国にPRしていきたい」とアピールしている。

 等身大パネルは今後順次増やし、JR能美根上駅や九谷陶芸村などの観光・公共施設にも展示する計画。市によると、全国の観光客からは能美が「のうみ」と呼ばれることが多く、知名度アップが課題となっており、担当者は「松井さんの力を借りて、能美の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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