祭りに15万4千人 高岡御車山保存会

祭りの終了を報告する志甫会長(前列左)=富山新聞社高岡支社

 ●本社で報告

 ユネスコ無形文化遺産の「高岡御車山祭」を運営する高岡御車山保存会の志甫和彦会長らは9日、富山新聞社高岡支社を訪れ、4年ぶりに開催された祭りの終了を報告した。高岡市観光交流課によると、来場者数は15万4千人(推計)で、祝日だった4年前と同規模だった。

 新型コロナウイルスや雨天の影響で3年間中止となっていた祭りは今年、例年通りの形で実施され、大勢の市民や観光客でにぎわった。

 志甫会長はコロナ禍前と変わらない人出を感じたとし、「まだ祭りの興奮が冷めやらない。各町が協力して伝統を継承することで地域のコミュニティーも強まった」と語った。

  ●女児参加、協議継続

 山車(やま)に乗ってご神体を見守る男児限定の役割について、保存会は女児参加を巡り協議し、今年の参加は見送った。志甫会長は男児の役割として受け継ぐべきという立場を示しながら、「いろんな意見を踏まえて協議を続ける」とした。

 作井宗人副会長と井本雅文、中村克己の両年番理事が同行した。

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