富山の歴史に思いはせ 置県140年で14施設を無料開放

散策する来園者=富山市の県中央植物園

 富山県は9日、石川県から分離して現在の形となった1883(明治16)年の置県から140年を迎えた。県運営の14施設が同日、無料開放となり、県民はふるさと富山の歴史に思いをはせた。

 無料開放となったのは、富山市の県中央植物園、高志の国文学館、県美術館、県水墨美術館、射水市の県民公園太閤山ランド、立山町の県立山博物館、県立山カルデラ砂防博物館など。

 県中央植物園では来園者が晴天の下、見頃を迎えたツツジの花などをめでながら園内を散策した。高岡市から夫と訪れた主婦坂本久仁子さん(62)は「きれいな花がたくさん咲いていて爽やかな気持ちになった」と話した。

 県は2013年に置県の日の5月9日を「県民ふるさとの日」と定め、県施設の無料開放を実施している。14日には、富山市の県教育文化会館で記念式典を行う。勝興寺文化財保存・活用事業団の高田克宏専務理事が「国宝勝興寺伽藍(がらん)の魅力」と題して記念講演する。

© 株式会社北國新聞社