配達員も交通安全を 横浜でフードデリバリー対象の講習会 参加者「自己流運転で怖かったから受講、勉強になった」

県警の白バイ隊員に見守られながらスラローム走行をする参加者=横浜市鶴見区の新鶴見ドライビングスクール

 フードデリバリーサービスの利用が拡大する中、配達員を対象にした交通安全講習会が8日、新鶴見ドライビングスクール(横浜市鶴見区)で開かれた。県警交通総務課と鶴見署の主催で、参加者は事故を起こさないためのルールや運転技術をあらためて学んだ。

 会場には「ウーバーイーツ」や「出前館」などの宅配を専門とし、「日本フードデリバリーサービス協会」に加盟する事業者の配達員ら34人が集まった。実技講習では実際に配達で使用する自転車や二輪車に乗車し、急ブレーキをかけてから停車するまでの距離を体感したほか、S字や一本橋を走行して運転技術を再確認した。

 また7月の改正道交法の施行に先駆けて、事業者に向けた電動キックボードの講習も実施。普段はバイクで宅配しているという男性(40)は「自己流の運転で怖かったので受講した。運転時の姿勢のアドバイスなどを受けて、勉強になった」とうなずいた。

 同課の担当者は「これからも指導やバックアップを続けていきたい」と話した。

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