富山駅北にスケボー場 中山選手(龍谷富山高)監修、23年夏の完成目指す

スケートボード場のコースについてアイデアを出す中山選手=富山市奥田新町

 スケートボード女子ストリート東京五輪銅メダリストの中山楓奈(ふうな)選手(17)=ムラサキスポーツ、龍谷富山高3年=が監修した新たなスケボー場が、今夏に富山駅北の富山市湊入船町で整備されることになった。初心者から上級者まで幅広く競技に親しめる設計で、中山選手は「県民にスケートボードを好きになってもらえればうれしい」とコメントしている。

 建設する新日本コンサルタント(富山市奥田新町、市森友明社長)が9日、発表した。名称は「親水広場スケートパーク(仮称)」で広さは440平方メートル。利用料金は無料で、設計費を含む建設費7千万円は同社が負担する。同社は中山選手とスポンサー契約を結んでいる。

 コンクリート製の障害物がある上級者エリアと、平らなコースを中心とした初級・中級者エリアに分かれ、世代や技術レベルを問わず楽しめる。上級者エリアの設計には中山選手の意見を取り入れた。世界で活躍するトップアスリートの目線で、競技者向けに段差の高さや走行距離などを設定している。中山選手は「富山駅から近く、初級者から上級者まで滑ることができるコースになる」とアピールする。

 同社は、中山選手の練習拠点「NiXストリートスポーツパーク」(富山市婦中町下轡田)や東京五輪のスケボー会場「有明アーバンスポーツパーク」の設計を手がけている。市森社長は「スポーツを中心としたまちづくりを全国に発信していきたい」と話している。

 新たなスケボー場が整備される駅北エリアは、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズが本拠地としている富山市総合体育館や、3人制バスケットボール「3x3」の屋外コートなどスポーツ施設が集まっている。若者に人気の施設が加わることで、さらなるにぎいわい創出が期待できそうだ。

中山選手が監修したスケートパークのイメージ図

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