海浜公園入園者3割減 茨城・ひたちなか ネモフィラ早咲き響く GW期間中

大型連休期間にひたち海浜公園でネモフィラを楽しむ来園者=4月29日、ひたちなか市馬渡(同公園提供)

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)は、大型連休期間(4月29日~5月7日)の入園者が21万2394人だったと発表した。1日当たりの平均入場者数は2万3599人で、前年比30.6%減となった。誘客の目玉となるネモフィラの開花が例年より7日ほど早く、4月中に満開となったことが客足に大きく影響したとみられている。春期としては出足が大きく回復傾向にあることも分かった。

同公園によると、ネモフィラが見頃だったのは4月30日まで。連休期間では、好天にも恵まれた同29日は3万人の来客があった。1日ごとの入園者数で最も多かったのは5月4日の4万3214人だった。

一方、雨が降った日曜日の4月30日と5月7日は1万人を割り込み、特に7日は1493人と2018年以降で最も少なかった。

インバウンド(訪日客)は40団体が来園し、このうち台湾からが29団体と大半を占めた。次いでインドネシア、ベトナムと続いた。

4月1日から5月7日までの37日間では、前年度比3.9%増の69万5931人が来場。同期間で最も多かったコロナ禍前の19年の91万7647人と比べ、75.8%まで回復した。

同公園の担当者は「入園者数の増加はうれしく思っている。これからバラやポピーが咲くほか、秋のコキアに向けて植栽が始まるので、多くの人に見てもらいたい」と話した。

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