佐賀北署と佐賀南署は8日、見守りサービスの開発、運営を手がけるotta(福岡市)と、専用端末を用いた子どもの見守りに関する覚書を結んだ。子どもの行方が分からなくなった場合などに、両署は同社と連携する佐賀市を通して位置情報を得ていたが、今後は直接確認できるようになる。
無償配布する端末を持った子どもが、ネットワーク接続機器が設置された場所を通過したり、スマートフォンに専用アプリを入れている人とすれ違うと位置情報などが記録され、行動履歴をたどることができる。昨年12月にottaと佐賀市が協定を結んで以降、両署は佐賀市を通して情報を得ていた。
締結式で佐賀南署の原尚士署長は「街頭犯罪が増加傾向にある昨今、サービスの導入は犯罪の抑止と迅速な事件解決につながる」とサービスに期待し、ottaの山本文和社長は「すべての方に使ってもらい、安心のインフラを作りたい」と述べた。
サービスは8日に佐賀市の神野小と勧興小で導入され、順次拡大していく。(上田遊知)